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台湾の中国語!台湾華語検定『TOCFL』を受けてみた!

こんにちは、りんずーです!

最近は週に一度、オンラインで台湾華語🇹🇼のレッスンを受けています♪

台湾華語は台湾の人が使う中国語(北京語)のことです。

中国大陸の中国語は簡略化された簡体字が使われており、Rの音もかなり巻き舌で強めであるのに対して、

台湾で使われる台湾華語は日本語の昔の漢字に近い難しい漢字である繁体字が使われています。

発音も中国よりも柔らかく聞こえ、日本人には聞き取りやすいです。

結婚する前に少し、仕事で中国語が必要な時もあって始めたのですが、最近は旦那さんのご家族や友達とも話せるように練習中です。

特に難しく思うのは、中国語は日本語にない四声(音の上がり下がり)があり、日本なら多少高低が変わってしまっても理解できる物が多いのに対して、

中国語では意味が全く変わってしまい、全く通じないなんてこともしばしば。

その度にめげてしまって、この発音の違いを通じるレベルに習得するにはなかなか根気がいります。

英語でも通じなくなると悲しくなりますし、勉強をそこで辞めてしまおうかと何度も思ってしまいますが、その時下がったモチベーションを保つべく、私はTOEICを受けることで勉強の意欲を奮起させてきました。

そこで、以前から気になっていた台湾華語の公式テストでもある『TOCFL』を挑戦してみました。

今回は、台湾華語の勉強を続けるモチベーションの一つとしてお勧めしたい『TOCFL』についてお話していきます。


『TOCFL』とは?

改めて、TOCFLとは『Test of Chinese as Foreign Language』の略で、台湾公式の台湾華語(中国語)検定になります。

よく中国語が話せる資格証明として、国内でも有名な中国語検定『HSK』が大陸の中国で使われる簡体字の中国語(北京語)の検定であるのに対して、『TOCFL』は台湾華語(北京語)である繁体字の中国語検定になります。

受験するブロックは準備級、Band  A、Band B、Band Cの4つでできており、さらに各3つのBand内でもレベルが2つずつに分かれています。

試験科目は『聴力試験』と『読解試験』の2つに分かれています。

私が受けた時の試験時間は、Band  Aが1時間50分、Band BとBand Cが2時間でした。

持ち物もTOEICなどと同じく、受験票、身分証明書、筆記用具、時計となっており、携帯電話の時計は使用できません。

受験票はペラ紙一枚で、写真を貼るところはありませんが、試験申し込みの登録時にインターネットで写真を添付しなければなりません。

試験後1ヶ月半後に試験結果が来ます。

受かっていれば、このような証明書とスコア配分のシートが貰えます。

私はもう聴力がギリギリでしたが、何とか初受験初合格でBand  AのレベルA1を頂けました♪

片方がレベルA2であっても、もう片方がそれに達した点数を取れなければ総合してA1ということになるそうです。。。

 

テスト日はいつ?

以前は年に数回でしたが、初めて受けた2022年は一年間に3回、今年2023年5月現在に至っては今のところ11月までで既に6回の試験日程が発表されています。

今年は1、2、3月と連続で行われており、今月5月と残すところ8月と11月が発表されています。

年始に見た時は3月まで毎月出ていて終わりかと思ったら、先日見た時は8月まで増えていました。

そしてこの記事を書くときに見たらさらに11月が増えていたため、年々日数が追加されているようです。

台湾は親日でもあることから、今後益々受験機会や実際に企業にも中国語を話せるアピールとしても使われる資格になってくるのではないでしょうか?

詳しい試験日程日はこちらの『TOCFL公式サイト』ごご覧ください。

『TOCFL公式サイト』https://tocfl.jp/

 

受験したいと思ったら

①自分のレベルを知ろう!

まずは、どのレベルで受験したら良いのかな?と悩みますよね。

TOEIC同様に、こちらの試験も過去問というものは現在存在していません。

問題集も試験が終わると回収されてしまいます。

しかし、模擬問題集は発売されていて、1回分のテストが入っています。

写真は実際に私が買ったBand Aのものですが、それぞれBand  B, Band Cなど、本番同様スタイルの問題が聴力、読解それぞれ一回分入っています。

TOEICの公式問題集と比べると一回分しか入っていませんが、こちらの公式サイトへ行けば、3回分のテストを無料でダウンロードする事ができます。

『TOCFL公式サイト-問題集について-』https://tocfl.jp/educational_materials/

こちらで力試ししてから、公式問題集を一冊買って見ることをオススメします。

丁寧に音声もダウンロードできるようになっており、Band Aならこちらだけでも十分リスニング対策もできます。

最初に模擬問題を無料で3回も試せるという、台湾ならではのサービスの良さが伺えます。

【※補足】2023.6月現在

無料で試せるMock Test用のサイトが出来たようです。こちらからそのサイトに飛んで頂けます。

②リーディング勉強(単語)

特に私のようなまだまだ初心者であれば、単語を強化するだけでもかなり合格率はあがります。

Band Aを狙っていくのなら単語の意味とその発音を一致させて覚えておくだけでもかなり点数を見込めます。

単語と意味は日本人には有利なのが、私たちは漢字を読める国であるということです。

なので、多少の意味の違いはあれど、リーディングの方が平均してスコアが上がることは言うまでもありません。

しかし、TOCFLではリーディングのスコアが平均点を超しているだけでは合格はできません。リーディングとリスニングの両方が平均を超していなければ合格にはならないのです。

その合格点も毎回平均で変わりますし、さらにその点数によってBand A1なのか、A2なのか分かれる仕組みです。

ぜひ、単語の漢字と意味と発音までセットで覚えてくださいね!

私はこちらをやっていました。

TOCFLの実施委員会にも公認されている単語帳で、音声もダウンロード式ですし、とてもシンプルでわかりやすいです。

例文も載っているので、どういうときに使うかすぐわかります。

個人的に手触りもデザインも好きなので、気に入って何周も読みこむ気持ちが継続できました。

 

他にもシリーズがあって、Band Aが終わっても、Band Bに対応した単語帳もあるので、今後の為に次のも買いました!

これをやるのは来年になりそうですけど、今年はBand Aのレベル2であるA2を目指して、また8月に受験してみようと思っています。

またこの上のレベルのものも最近出たようです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

台湾華語単語 さらなる2700
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ここまでの単語を全部覚えたら、大体の会話は日本語や英語、翻訳アプリなどを使うことなく台湾の方と会話できるのかなーと期待して、

この単語帳を買えるようになるまでは、受験し続けたいと思います!

これも勉強を続ける一つのモチベーションになるかと思います。

 

③台湾華語の文法

台湾華語の文法は、基本的に英語と語順が似ています。たまに日本と同じ語順の文法になることもありますが、英語に近い文法ということで私は最初(たまに今も)英語から台湾華語に訳すとうまくいくことがあります。

一つだけ気をつけた方がいいのが、副詞が基本的に動詞や形容詞より前に置かなければならないというルールです。

リーディングのテストではそんなに重要な文法ではないかもしれませんが、

リスニングの時は最初の方に出てくるのが副詞だと覚えておけば、情報として『今日』なのか『明日』なのかなどを拾いやすいと思います。

 

④リスニング勉強

正直なところ、私も全然足りていないのがリスニングの勉強です。TOEICを受けたことがある人はわかるかもしれませんが、LRテストではリスニングの方が断然平均スコアが高いのです。

正確な発音は違うかもしれませんが、日本にはたくさんの外来語として英語をそのままカタカナにしている単語も多くあります。

その為、日本人は英語の勉強が苦手と言われていても、ある程度練習を重ねればリスニングのスコアはすぐに伸びてきます。

一方、逆に漢字を知ってしまっていて、完全に違う発音の方が多い台湾華語では日本語の発音でインプットしてしまっている為、書き換える方が大変です。

馴染みのある発音を一旦忘れて、音楽のように聞きながら実際に発音も一緒に繰り返して覚え直していく作業が必要です。

発音だけではなく、重要なのが四声も一緒に覚えていかないといけません。

これが私も一番苦労しているところでもあります。

おすすめはまず単語のみ、そして徐々に短い文、さらに試験前1ヶ月くらいは模擬試験の第四部や第五部の長文を聞き込むことをお勧めします。

まとめ

実際に試験を受けてみて思ったのは、やはり前述したようにリーディングに関して日本人は漢字が有利だなということです。

特に、簡体字よりも繁体字の方が日本語の漢字に近く、馴染みがあり覚えやすいので個人的には台湾の中国語をやって良かったと思っています。

その反面、発音を日本語で覚えている音から、台湾華語での発音に変えることが大変で、リスニングはスピードも速くなかなか慣れるにはしっかり何度も聞く練習が必要だと思いました。

私の場合は英語を先にかなりやってきたのでTOEICを受けた時と同じような感覚で勉強できましたが、英語との違いは圧倒的にリスニングができないことでした。

英語と台湾華語ではリーディングとリスニングの割合は全く正反対のスコアになります。実際に合格ラインの平均も公式サイトにありますが、平均を見てもTOEIC と真逆な結果が伺えます。

今は仕事で使うことはありませんが、旦那さんのご家族とこれからもっと色々な話ができるようになりたいですし、それでもなかなかキープできないモチベーションとして、このTOCFLは今後も挑戦していきたいと思います!

なかなか中国語の勉強のモチベーションが保てない方はぜひ、台湾華語のテストを受けてみてはいかがでしょうか?