BLOG / 台湾の伝統、文化

台湾の伝統的な旧正月の過ごし方 初一とは?

こんにちは、りんずーです!

皆さんは、『春節』という台湾の旧正月をご存知ですか?

例えば2021年の今年の春節は2月12日、

この日は日本で言う元旦にあたり、

前日2月11日は大晦日、『除夕』といいます。

 

ところで、春節は今は日本でも馴染み深くなって、

中華圏の旅行客の増加と共に色々なお店でも

旧正月になると見られるようになってきたかと思いますが、

皆さんは『初一』というのはご存知でしょうか?

台湾ではお正月のそれぞれの日にやる事が決められています。

元旦に当たる日が初一、その日を始めとし、

台湾では初五までが主に大切とされているそうです。

先日、中国雑貨、食品等販売しているお店に行ったら、

店は新年を迎える準備で賑わっており、

正月らしい雰囲気を醸し出していました。

そこで見かけたのが『初一』から『初八』までのポスターで、

それぞれに何か説明文が書かれていました。

旦那さんに、これはどういう意味?と聞くと

『お正月にそれぞれやるべき事が書いてあるんだよ』

とのこと。

ちなみに中国では初八まであるようですが、

台湾は大体大切なのは初五までとのことでした。

今回は台湾でお正月にそれぞれやる事を

日別に書いていきたいと思います。


台湾の旧正月

除夕(旧正月の大晦日)

 

大晦日である除夕では、家族皆で夕飯を囲みます。

日本だと元旦に『おせち』や正月料理を食べることが大切な伝統でもありますが、

台湾の場合は大晦日の除夕に皆で集まり、

揃って正月の料理を食べる事が最も大事と言われています。

私は結婚して最初の旧正月が去年でしたが、

仕事がどうしてもあって旦那さんと時間が合わず、

彼としてはやはり台湾人として家族と親戚に正式に結婚のご報告をする為にも

最も大切な旧正月には一緒に帰りたいと言い争いになりました。

普段怒らない旦那さんが、

『私の家族をなぜ大切に思わないのか!!』

と息巻いておりました。

しかし、どうしても仕事でスケジュールが合わず

この除夕の食事会に間に合わない為、

この食事会に間に合わなければ意味がない!となり

結果、別々の日程で家族に挨拶に行くという案に収まりました。

 

家族や親族の繋がりを大切にする台湾人にとって、

旧正月の中でもこの除夕は最も大切だといいます。

本来ならば今年こそ、ようやく揃って旦那さんのご家族や親戚の方々と

除夕の食事会に参加できる予定でしたが、

結局今年も残念ながらコロナでしばらく帰れなさそうですので、

新婚初のお嫁さんとしての台湾の旧正月はまだまだ先になってしまいそうです。

 

 

 

初一(旧正月の元旦)

 

旧正月の元旦である初一は、男性の親族の家に集まりみんなでご飯を食べたり、

ゲームをしたり、TVを観たりという日になります。

例えば私であれば、旦那さんのお兄さんの家に行き一緒に過ごします。

この日は喧嘩をしたり、縁起が悪いような事を言わないようにして、

みんな怒るような事をしたり言わずに、

いい言葉や楽しいことなどを話して過ごすそうです。

日本の言霊みたいで、なるほどいい心掛けだなと思いました。

 

初ニ(回娘家)

 

この日は『回娘家』と言われており、女性側の実家や親族の家に訪ねます。

私であれば、私の実家の両親に旦那さんを連れて会いに行く日です。

旦那さんにはお姉さんもいるので、

お姉さんはお母さんと共にお母さん側の実家を訪ねる、

というように女性側の実家や、

さらにその祖父母の家などに挨拶に行く日と決まっているそうです。

 

初三

 

この日はお休みです。みんな何もしません。

ゆっくりと家で休む日とされているそうです。

日本だと年賀状もお休みになる二日のイメージなのでしょうか。

私だったら除夕からみんなで過ごしたら緊張の連続なので、

休みがあるのは日本人的にはありがたいなと思いました。

 

 

初四(迎財神)

 

『迎財神』の日で、お金の神様である台湾の『財宝神』という神様をお迎えする日となっています。

この日は旦那さん曰くとても大切な日だそうです。(旦那さんはお金が大好きです)

このお金の神様をしっかりお迎えすることで、

今年もまた金運に恵まれるようにする為です。

 

 

初五(開工)

 

この日から仕事始めをするところが多いです。

商売繁盛をお祈りし、景気良く爆竹を鳴らして仕事始めを知らせます。

私が初めてこの開工の日に台湾に滞在した時は、

朝ごはんを食べに行ったお店にいる間中ずっと

彼方からも此方からも爆竹が鳴り響き、

その度にビクビクしていました。

かなりの大音量で鳴るので、

慣れてない私はいつ鳴るのかドキドキして構えていましたが、

旦那さんを初めその場にいる台湾人は

誰一人として驚いた素振りもなく普通に過ごしていて

あれだけの音に何一つ反応しないってすごいと思いました。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

今回は台湾での旧正月の過ごし方について紹介しました。

中国ではこの後も色々な伝統的な過ごし方があるようですが、

台湾ではほぼこの5日目までに行われる事が大切だといいます。

私は台湾の旧正月のシーズンに二度ほど行った事がありますが、

台湾の伝統を感じつつ、一年で最も賑やかな台湾を知ることができます。

実際に台北、台中、苗栗、高雄へ行きましたが、

新年を祝う飾り付けやランタンフェスティバルに向けて

それぞれの地域でクリエイティブなランタンがたくさん並び、

高雄では川辺りで毎日夜に花火が上げられていました。

台湾人の彼女としての時と、

結婚して嫁としての時とでは

また家族の行事に参加できるという意味で変わってきましたが、

除夕の家族の食事会から初一から初五までを

実際に台湾で嫁として過ごす事ができたらと思います。

来年は可能になったらいいなぁという思いです。

 

今年は旦那さんとオンラインでの旧正月のご挨拶になりそうですが、

来年はこそは可能になったらいいなぁという思いでいっぱいです。

 

ちなみに個人的に台湾の旧正月で一番綺麗で見ごたえがあったのは高雄でした!

並んだランタンが素晴らしいです!!

旧正月シーズンに台湾へ行きたいと考えてる方はぜひ高雄も行ってみては如何でしょうか?

 

 

高雄